ドッグフードに使用されている保存料

ドッグフードに関する記事を見るとほとんどのものが、添加物はワンチャンの体に悪く無添加の物を選びましょうと書かれています。
でも、市販されているドッグフードは、無添加の物より添加物の配合されている物の方が多いのが現実です。
では、ドッグフードに使用されている添加物の中の保存料は、本当に全ての物がワンちゃんの体に悪影響なのでしょうか。
ドッグフードは保存食品です。
保存するには保存料が必要ですが、保存料には2種類あります。

天然の保存料

長所は体に無害なこと、短所はフードの保存期間が短くなってしまうことです。
その種類はアスコルビン酸(ビタミンC)、クエン酸、 トコフェロール(ビタミンE)、ミックストコフェロール(ミックスビタミンE)、緑茶抽出物(カテキン)、ローズマリー抽出物などです。
私達が聞いたことのある体によさそうな物ばかりです。
天然の保存料のドッグフードの表示方法としては、「完全無添加」ではなく「合成保存料不使用」となっている物が多いようです。

合成の保存料

長所は保存期間が長いこと、短所は体に害があることです。
その種類はBHA(ブチルヒドロキシアニソール)、BHT(ジブチルヒドロキシトルエン)、プロピレングリコール(保湿剤で半生タイプやおやつ)、エトキシキンが有名です。
他にもありますがこの4種類は悪名が高いところです。

合成保存料に比べると天然保存料の方が安全性に高く、安心なドッグフードといえます。
しかし、天然の保存料が完璧に無害とはいえません。
天然保存料のローズマリーや緑茶は無害な植物ですが、そこから成分を抽出する時に、エタノールやアセトンといった有機溶剤を使用します。
また、ワンちゃんの体はビタミンCやビタミンEの過剰摂取で、体調不良を起こすこともあります。
保存料の成分を全く使用しないドッグフードは、品質が劣化してかえってワンちゃんの健康に悪影響を与えてしまいます。

ワンちゃんが毎日食べるドッグフードの原材料に使われている、添加物の保存料は気になる問題ですが、あまり神経質にならず自然でやさしい成分を選んであげることが大切です。