ドッグフードに使用されている着色料

ワンちゃんが美味しそうに食べているドッグフードを見ると、赤や黄色、緑ときれいな色をしている物が有ります。
そんなドックフードの着色って安全なのでしょうか。

着色料には「天然着色料」と「合成着色料」の二種類が有ります。
天然着色料は表示に○○エキスや天然材料の名前が付いています。
圧倒的コストの高い天然着色料は、残念ながらドッグフードには使用されていないようです。
そもそも、ワンちゃんは着色されドッグフードを「きれい!美味しそう!」と認識しません。
ワンちゃんは色を識別する能力が低いので、着色は飼い主に美味しそうとアピールするための物なのです。
                
そんな着色料はワンちゃんにとって何のメリットも有りませんが、様々な健康被害は有ります。
以下の合成着色料はその一部です。

エリスロシン(赤色3号)

通称、赤色3号と呼ばれタール色素に分類される合成着色料で、石油からコールタールを作る時にできる、芳香族化合物です。
熱に強くタンパク質と結合しやすいので、ドッグフードに重宝されます。
日本では福神漬・かまぼこ・サクランボ・焼き菓子・和洋菓子に使われていますが、動物実験で甲状腺腺種の増加や赤血球の減少が指摘されています。
アメリカやドイツ、ポーランドは食品への使用は禁止されています。

アルラレッドAC(赤色40号)

赤色3号と同様にタール色素に分類され、日本では清涼飲料水やガム・キャンディーなどに使用され、酸化や還元に弱くアレルギーの原因になるといわれています。

ニューコクシン(赤色102号)

赤色3号・赤色40号と同じくタール色素で、日本ではお菓子や漬物・ソーセージに使用されアレルギーや発癌性が指摘されています。
アメリカ、カナダ、ベルギーは食品への使用禁止をしています。

ローズベンガル(赤色105号)

タール色素で日本ではソーセージ・お菓子他練り物、みつ豆、寒天などを赤くする際に使用します。
発癌性や染色体異常の危険性、肝臓や腎臓に悪影響を及ぼします。

インジゴカルミン(青色2号)

やはりタール色素で、食品を青色に着色する時に使用されます。
日本では食用アイスクリームやチョコレート、和菓子に使用さていますが一定量を超えると発癌性や痙攣(けいれん)を引き起こすリスクが指摘されています。

着色料は他の添加物と同様にワンちゃんに健康被害の危険性の有る物が多いようです。
形が揃っていなくても、綺麗な着色していなくても、ワンちゃんにとっては問題ないのです。